ゆとぶろ

IT業界在住ダラリーマンの日々徒然

自治会と高齢化について思うこと&今日のドット絵

普段は休みの日は昼過ぎまで寝ていることがざらな私ですが、今日は朝から活動していました。主に自分の雑務のためですが、突然かかってきた1本の電話。

 

「あ、すいません。自治会費についてなのですが。」

 

そうだった。何を隠そう私は今年度から自治会の班長を務めています。

昨年結婚して新居に移り住んだのですが、以前の班長さんから「新しく入った人がやるのが通例だから」と言われて半ば強制的に班長を任されたのです。

自治会の班長と言っても別に大したものではありません。回覧板を回したりたまにある会合に顔を出すのが仕事といったところ。実務は自治会長さんとその周りの皆さんが熱心にやっているのを眺めているだけです。

 

今年はコロナの影響もあってか特に会合や集会の類は書面での通知だけに切り替わっており、私は班長と言ってもほぼほぼ何もしていません。せいぜい、毎月届く自治会の回覧板を最初に回す役をやっているだけです。

 

しかし、最大の仕事は「自治会費の回収」。月額 400円を回収する面倒な作業ですが幸運にも私の所属する班は年1回で一気に集める慣習だということだったので私も乗っからせて頂いたのだが、全員分集まらなかったのでそのままにして忘れていました。

 

催促の電話に多少緊張しつつも、事情を説明すると

 

「あー、構いませんよ。集まっている分だけで結構ですので今日持ってこれますか?」

 

とのこと。

ホッと胸をなでおろしてとりあえず集まった分を提出する前に念のため再集計する作業をしたのですが、これがまぁなんともアナログな作業でした。

 

せっせと1人1人の名前を自治会費の項目ごとにボールペンで記入し金額を手書き入力していく地味な作業。自治会費以外にも任意だが募金や祭りの寄付金などあり、それぞれ項目を分けて1つ1つ氏名を手書きする事務作業。

 

久しぶりに手書きでペンを書いたせいもあって、自分の字の下手くそさにあきれつつも1Hほどかかって全て終わらせて無事に提出と相成りました。

 

きっとこの近所の皆様のお名前を手書きで繰り返し書き、自治会費を回収する過程で面識を作り地域へ溶け込んでいくという、一種の古き良きイニシエーション的なものをこの作業に感じました。

 

今風に悪く言えば昭和的、よく言えば地域に根差したコミュニティが今なお私の住むご近所にはまだ存在しています。

しかし、提出先の会計さんも自治会長さんやその他役員の方も全員ご高齢。きっとこのコミュニティも今現役で頑張っていらっしゃる方が引退すると少しづつ綻びが出来てくる・・・んでしょうか。

 

私はちょうど昭和と平成の境目(1984年/S59生まれ)に生まれ、まだまだ昭和的な空気が色濃く残る環境で育ってきたので、こういった地域コミュニティのありようについては理解はしています。

 

しかし同時に若い人たちがこういったコミュニティへの古臭さ、アナログさに興味を示さないし、そもそも流動化して個別主義的になっていることもまた理解しています。ぶっちゃけめんどくさいでしょう。こんな作業に時間を取られるのは。

 

私は境目の世代として今いる高齢者の方々が去ったあとどうなるのか非常に興味があります。きっと私は…若い人々がこの古い慣習を良しとしないのであれば私も辞めるでしょうし、逆に価値を見出すのであれば維持しようと思います。

 

玉虫色の回答になってしまいますが、私は古い慣習に苦しむ若者を見たくないのです。私自身が今までの人生でそういったものに苦しめられてきたから。

 

今ある慣習にもやはり温かさや良い点もたくさんあります。選択を若い人に預けるずるい回答かもしれませんが、私は両方を理解できる立場として、若い人々を尊重できるようなそんな大人でいたいな…と。

 

そんなことを思いながら、今日も回覧板を回すのです。

 

今日のドット絵

f:id:slowcatena:20200628235628p:plain

今日は たんす です。楽しくやっております(*´ω`)