コロナ直後のゲーム会社の決算と思うことまとめ2020
はじめに
一応ゲーム好きのブログということで、コロナがゲーム業界にリアルに与えた影響って数字にどう表れるのかなぁと思ってたら、しっかりnewspicksさんが決算情報をまとめてくれてたので自分のメモとして抑えておきます。
大手ゲーム会社6社でもそのゲーム会社のカラーによって影響の受け方が違うはやっぱり面白い。
リアルサイトの比重が大きなメーカーがコロナの影響大
スクエニ、カプコン、コーエーテクモHD、セガサミーの営業利益が伸びてるのに対して、バンダイナムコHD、コナミHDは下がってるのって、まさにリアルサイトやアミューズメント事業への比重の問題かなと思いました。
ゲームセンター事業やパチンコ事業など、リアルサイトに足を運ばないといけない事業がコロナの影響直撃したんだろうなぁというは予想に難くないですね。
リアルサイトが提供出来る肌感を今後どうデジタル化できるか
逆にコロナで打撃を受けたバンダイナムコHD、コナミHD、そして決算は黒字ですがパチンコ事業の比重が高いセガサミーHD含め、リアルサイト側の比重が高かったメーカーは今後どうなるのか。
ゲーマーとしてはやっぱりたまにゲームセンターに行って身体性、肌感のあるゲームやるのは楽しい。太鼓の達人、ビーマニ、ギタドラ、ダンレボ、音ゲーの数々や定番のガンシューティング、カーレーシングなどなど。
コロナの影響でまさに密の塊であるゲーセンやアミューズメント施設に行けなくなった時、ゲーム会社側はどうやって身体的楽しさ、肌感をデジタルに変換できるのかが問われてるような気がします。
やっぱ絶対楽しいんですよね。体を動かしたり、専用ハンドルや銃を撃ったりするのって。VRの先にはどうやってその肌感をデジタルで再現するのかっていう部分が課題になりそうな気がします。
全然技術的な解決策は頭に浮かばないけれど、妄想だけですが仮に実現できたとしたら絶対面白い気がしてます。
あつもり強すぎぃ!IPやキャラクターを大事にすることの重要性
あつもり、こと「あつまれどうぶつの森」が凄まじいヒットを飛ばしてるのもコロナが追い風になってるんだろうなって思いました。
私事ですが私の妻も毎日せっせと島のデザインをし、デイリーの日課をこなし、かぶ価をチェックし、友人とデザイン家具を交換し合う日々を忙しそうに送っております。(最近はさすがに飽きてきたようですがw
月並みな意見ですが、あつもりがすごいのは、ゲーム好きな私のようなゲーマーおじさん達だけではなく、お子さんや私の妻のような普段ゲームをあまり熱心にやらない大人たちも巻き込んでいる点だと思います。これこそまさに任天堂が狙ってる戦略そのものですよね。
ほのぼのとしたグラフィックで、かわいい動物たちと過ごす島でのスローライフは、コロナで家から出れない子供の心にも、大人の心にもスマッシュヒットをかましたんだなぁって思います。
スクエニのFF7Rや聖剣伝説3のリメイク、カプコンのバイオハザードRE:3やモンスターハンター、コーエーテクモHDの三国志などがヒットを飛ばしていることからも、各メーカーが昔から育ててきたIPやキャラクターがゲーマーにもクオリティの安心感を与えているように思います。
一応、ゲーマー目線からすると「またリメイクかよ」とか「見慣れたIPばかりで目新しさがない」という批判もまーあるんですけどね。この辺はゲーム会社側の開発費の高騰からくる「博打を打ちにくい」という構造が背景にもあるんで、分かっちゃいるけどもどかしいというところ。
デジタルパッケージ/DL配信の利益率に注目したい
ちょうどお金の話が出たので。
皆さんゲームソフトってパッケージで買う派ですか?それともDL版で買う派ですか?
私は最近はほとんどDL版で購入してしまうのですが、私の妻と妻の家族(妻の家族は義父も熱心にゲームをされます。)はパッケージ派でした。パッケージ派の妻サイドの意見としては
- 購入後も手元に残るので友人・知人に貸し借り可能
- 中古での売買が可能(早期購入・クリアし中古市場に流せばお金が戻ってくる
…という点がやはり決め手だとのことで、「確かに…」と納得しました。
私はじゃあなんでDL版なのか?というと
- 店舗に行かなくていいのでやりたくなったらその場で購入・開始できる
- 単純にモノに縛られるのが煩わしい(ROMの入れ替え作業がめんどい
- そもそも中古で手放さない。(購入したら基本いつでも起動出来るようにしたい
という、これもまたゲーマーらしい目線になりました。
ただ、最後の部分は最近ちょっと怪しくなってきていて、単純に時間がない。購入しても時間が無くて数か月かかってとりあえずクリアするのがやっと。昔のようにやり込んだり、思い出してまた最初からプレイしたりといった、ゲーマーとしての楽しみ方が物理的に出来なくなってきたのは否定できません。
ですが冒頭のNewspicksの記事にもあるように、DL配信で出した方が限界費用(わざわざパッケージ版にする費用)がかからないため、恐らくゲーム会社目線からすると圧倒的に利益回収率はパッケージよりDL配信の方が高いはずです。
ゲーマーにとっては「ゲームを購入する」という行為にはそのIPやゲーム会社がちゃんと利益を得てほしい、「俺の愛するこのゲームを金は出すから今後も出し続けてほしい」という気持ちもあります。
(なんだか書いていて、昨日のオンラインサロンの話にも近い気がしました。)
別にユーザーがそこは自由に選べるようにすればいい話だとは思いますが、今後もますますDXが進む世界においては、私はDL版で引き続き購入していきたいかなぁとこのニュース見て改めて思いました。
まとめ
- コロナが追い風になったのはデジタル配信
- コロナが逆風になったのはアミューズメント施設やリアルサイト事業
- アミューズメント事業の売りである「身体性」をいかにデジタル化できるかに今後は注目したい
- メーカーが大事に育てた固定IPやキャラクターはやっぱり強かった。
- DL版の方がゲーム会社に金は行くはず。選択は自由だが私はDL版をゲーマーとして推したい。
今後のゲームの未来はどうなっていくんだろうなぁ。
私自身もいつか自分のオリジナルゲームが作りたいなぁと昔から思っているので、また1年後、2年後、10年後に数字を見比べてみたら面白い気がしてます。