インターネットを刺激物として向き合う
はじめに
ブログをやっていながらインターネットを刺激物扱いするのも不思議な話かもしれませんが、在宅でリモートワークを始めてから特にインターネットを利用する自分自身をコントロールすることを意識するようになりました。
以前のPOSTで書いたセルフマネジメントの必要性にも相通ずる部分があるかもしれません。私最近は特に自分自身の将来や働き方について考えることが増えました。
既にインターネットが当たり前になった現代だからこそ、我々は1度インターネットを強い刺激物として捉えなおす必要があるのかもしれないなぁと。
インターネットに毒されてる?
インターネットと一口に言っても漠然と全体をさす言葉なのでもう少し細分化してみます。
- ネットニュース系
- SNS(Facebook/LINE/Twitter/Instagram....etc)
- 動画サイト(Youtube/Amazon prime video/Netflix/U-next/niconico...etc)
- アプリ/ソーシャルゲーム
他にも書こうと思えばありますが、大体日常生活で良く触れているのは上記のいずれかかなぁと。ブログはどこにはいるんでしょうね。SNS…でしょうか。一応。
これらのインターネットサービスを頭に思い描きながら、自分がどのくらいインターネットに依存しているのかを無料の診断テストで判定してみました。
私の依存度は 51点 でした。
私はあまりSNSには時間を取らないように気を付けているので、Lineは1日に1回鳴るかどうかですし、Twitter/FacebookはROM専になって久しく1日1回開くかどうか。Instagramはそもそも登録すらしていません。
逆にネットニュースやYoutubeなどの動画は結構開いてること多いですね。特に動画は数時間単位で見てることがよくあるなぁと思います。あとはアプリゲームもゲーム好きなので数時間単位でやってますし、期間限定のイベントなんかがあると1日中延々やってるときもあります。
キチンと節度を守ってこれらの時間をコントロール出来ているなら良いのですが、面白過ぎてもう少し…と思ったらつい1時間以上経っていた…なんて状態が依存や毒されている状態に近づいていっている証拠かもしれません。
私達は「気になる」に抗えない
しかし、「面白いものは面白いんだからそれはそれでいいじゃないか。」といった意見も当然あると思います。私もそれを本人が理解した上で良しとしているならいいと思います。
ですが、例えばご本人に何か目指すべきものや、何か自発的にやりたいと思っているものがあるにも関わらず大切な時間を奪われているのであれば、それはまずいよねというお話になってくると思います。
私たち人間の脳の中でやる気を出すために必要なものは「ドーパミン」だと言われています。このドーパミンは「報酬を期待して」分泌される脳内物質だそうです。
つまり、動画やSNSやゲームをしている時、私達は脳内ではドーパミンをドバドバ出しまくってる状態だと言えます。「次の展開は一体どうなるんだろう?」「ガチャで次何が出るんだろう。」「〇〇さんは今日どんな写真をUPしたんだろう?」といった、期待感を生み出しているのがドーパミンだと言えるでしょう。
しかしこのドーパミンは期待感やワクワク感を与えてはくれますが、達成感や報酬そのものは与えてくれないようなのです。つまり、ドーパミンが出続けている脳は常にワクワクし続けるだけで、最終的なご褒美は自分で得なければいけないのです。
私たちはこういった「次にどうなるのか?」「何が起こっているのか?」といった知りたい・聞きたい・見たいといった好奇心=「気になる」という情動に非常に弱い生き物だと思います。
通知音で携帯がピコンピコン鳴りまくってたらやっぱり人間気になりますよね。フォローなんかして逐一情報を追いかけ出したりなんてし始めたらもう止められません。
しかしそうやってドーパミンを普段から出しまくった結果、私たちの脳は疲れてしまう。もしかするとドーパミンにも上限があるのかもしれません。そうしていざやりたいことをやろうと思ってもやる気が出ない。
そしてここが一番まずいなぁと感じる部分なのですが、人間やる気が出ないと「やっぱり向いてないのかなぁ」と自分で勝手に思ってしまうのです。
自分がやりたくて始めたことは間違いなくあなたの素敵な感情だったはずなのに、単純に他のことで脳が疲れているだけなのにそれに気づかず手を止めてしまう。辞めてしまう。そんな経験ありませんか?私はあります。たくさんあります。
そしてまたSNSや動画やゲームで無為に時間を潰してしまう。
これではまるでインターネットの奴隷のようです。
私たちは飼いならされてしまっていないだろうか?
敢えてインターネットを遅く使う
インターネットがそんな刺激物であることを踏まえた上で、私たちは敢えてインターネットを遅く使う必要があるのだと最近思っています。
遅く使うとはどういうことか。具体的にはこんな感じでしょうか。
- SNSを1日に開く回数・時間を制限する。
- 例:1日3回、12:00/18:00/24:00 だけチェックする。20分以上は見ない。
- 動画サイトは1日に1H以上は見ない。
- アプリ/ゲームは1日に1H以上やらない。
といった感じ。まるでファミコン時代に「ゲームは1日1時間」といった高橋名人みたいですねwもちろん、それじゃ足りない!とかもう少し!という場合は自分のバランスでうまく配分して決めたらいいと思います。時間配分はどうでもよくて大切なことは
せっかく減らすなら、空けた時間で有意義なことを。
だと思います。ただ「インターネットは悪いんだ!だから減らさないと!」ではなく、「他に目標がある人はインターネットを遅く使いましょう」ということです。
逆に言えば動画やゲームを見るのが自分の趣味でそれが一番やりたくて最高に楽しいんだというのなら別にそのままでいいんです。特に目的もなく減らしてもストレスにしかなりませんし、私もインターネットの楽しさを知っているからこそなおさらそう思います。
ただ、SNSだけはもしかすると例外的に皆さん一律で少し減らした方がいいかもしれません。正しく使えば楽しいツールですが、最近は特にSNSは害の方が大きくなってきた気がします。(特にTwitter界隈
しかし、あなたが何か他にもっとやりたいことがあるのなら、そのためにインターネットが雑音になっているのなら、それは制限をすべきでしょう。インターネットはただの道具にすぎませんが、良くも悪くも使えば劇的な効果がある刺激物なのです。
用法容量を守って、自分の意志で使い方をコントロールできるようになる。結局はセルフマネージメントですね。人間というのはなんと不器用な生き物なんでしょうか。至極当たり前のことですが、それが今のインターネットとの正しい付き合い方なのかもしれません。
まとめ
- インターネットは様々サービスで私達に刺激を与えてくる刺激物である。
>気が付くと数時間持ってかれてる…なんて人は毒されているかも? - インターネットは人間の「気になる」を刺激するように作られている。
>「気になる」の元はドーパミン。ドーパミンの出過ぎで脳が疲れていないか? - 結局は向き合い方が大切。楽しんでやれてる人は別にそのままでもOK。
- 逆に何かやりたいことがあるなら一定のコントロールが必要。
まとめてみましたが、なんだか当たり前の内容になっちゃいましたね。
ですが、「当たり前」や「普通」が一番難しいことなんだなって最近は色んな所で良く思います。あと、人間の脆さ・不器用さ・自分で自分をコントロールできない不甲斐なさみたいなものを日々感じずにはいられません。人間って本当に不器用な生き物なのですね。
インターネットも社会に馴染み、もはや当たり前のものになりました。当たり前になったからこそ、改めてその付き合い方・使い方に1度向き合ってみることをお勧めします。