理容師さんと美容師さんの差について初めて知ったおじさんの話
はじめに
私の住む九州では緊急事態宣言が解除され、街には少しづつ以前のような活気がもどりつつあります。この自粛期間で長いこと髪を伸ばし放題にしていたので、今日はもう10年近くお世話になっている美容師さんのいる美容室に髪をカットしに行ってきました。
いつもカット中はたわいのないことや近況を話し合うのですが、今日は私も知らなかった理容師さんと美容師さんの違いについて聞く機会があり、「へー!」と思ったのでメモがてら。
理容師さんと美容師さんの違いってなんだろう?
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きっかけは何気なしに私から聞いた「そう言えば顔剃りって出来るんですっけ?」の一言。最近在宅勤務続きで買い物以外で外出自体してないので、お恥ずかしい話ですが顔の毛もうっすら伸びてきており気にはなっていたのです。
「いやいや、ここは美容室なんで顔剃りは無理ですよ。免許も必要ですからね。」
確かになんとなく顔剃りって床屋さんや理髪店のイメージありましたが、まさか免許が違うとは知らない素人情弱おじさんの私。聞かぬは一生の恥かなと思いここは素直に違いについて教えてもらうことに。
その美容師さんによると、
- 理容師 散髪や顔剃りなどで容姿を整えるお仕事
- 美容師 結髪やパーマ、お化粧などで容姿を美しくするお仕事
もっと端的に言えば、カミソリを扱えるかどうか だそうです。
どちらも容姿を整えるお仕事ですが、キチンと違いがあったのですね。。私本当によく分かってませんでした。いい大人になってもまだまだ知らないこといっぱいありますね。
理容師と美容師が統合されるかもしれない?
とても興味深かったのは現場で働いてる生の人の声でした。私の担当の美容師さんは元々実家が理容室だったそうで、資格も理容師・美容師両方お持ちでした。なので彼本人は顔剃りなどは出来るけど、今回はお店が美容室なのでお店的にNGだったようです。
実際足を運べばどちらにいっても髪は切ってくれますし、理容室でもアイロンパーマのようなことをしたり、美容室さんでも眉毛くらいは整えたりと近しいことはしていた…という実態もあった・・・そうな。
どちらも国家資格であり、細かいところでは色々違いもあるそうですが、実は教科書も半分くらいは同じ教科書を使ったりなどしており、実務でも明確な差が見出せない現状だとか。
教科書の内容も被る部分が多く、実務の部分でも共通点が多いのであれば 「統合してしまってもいいのでは?」という意見がでるのは確かに自然な流れでしょう。
また、最近は理容師さんを目指す専門学校の方は数が減ってきており、県によっては美容専門学校はあっても理容師の専門学校はないといった実情もあるようです。
確かに私の住む街を見渡すと、おしゃれな美容室はたくさん新規OPENしてますが、理髪店や床屋さんは昔ながらの街に密着した床屋さんくらいしか見ない気がします。都会ではまた違うのでしょうか?
理容師さんは医療行為が出来る?
床屋さんによく見かけるこのシンボル。有名ですが色の意味は
白:包帯
赤:動脈
青:静脈
を指しているんだそうです。
古くは簡単な医療行為の補助を行っていた歴史もあるそうで、喀血療法(悪い血を抜く治療。現在は効果がないとして否定されている。)や皮膚の簡単な傷の治療、できものの切除といった医療行為を行っていた背景があるそうです。
先述の教科書でも、理容師さんになるための教科書の中には公衆衛生や皮膚について学ぶ部分もあり、そこで使う教科書は看護師さんが使うものと同じ教材を使っているんだとか!
でも新人さんがそんなことを学んできても実際の顧客対応その知識を使うこと自体はないそうで、この辺は教育を変えてほしいなぁ・・・といったことも言ってました。どの業界も色々あるんですねぇ。
まとめ
私も10年近くお付き合いをしていながら、彼からお仕事の背景や歴史・成り立ちを聞く機会は初めてで、すごく面白いお話を聞けた良い時間になりました。
忙しい中色々と教えてくれてありがとうございました!
いつもカッコよくしてくれてありがとう!