ゆとぶろ

IT業界在住ダラリーマンの日々徒然

エンタメの主流にゲームが台頭する

エンタメは今過去の遺産の食いつぶし

COVID-19(新型コロナウイルス)の影響で在宅している方が一気に増えました。

皆さんはおうちにいる間は何をして過ごしていましたか?ずっと家に居て時間を持て余してる人も結構多いんじゃないかなって思います。そんな時私たちの強い味方はエンタメです。映画や動画を見たり、本を読んだり、ゲームしたり。家の中で過ごす時間の多くを私たちはエンタメを消費して過ごしてます。

www.nikkei.com

上記のNetflixの会員数増加や最高益更新はすごいですね。やっぱりみんなお家で動画見てるんですねぇ。しかし、同時にCOVID-19が動画=映画・アニメの実際の制作現場に大打撃を与えていることもまた想像に難くありません。

www.cnn.co.jp

アメリカは本当に動きが激しいというか、ドラスティックですよね…。

映画やアニメも誰かが制作してくれるから作品として世に出てくるわけです。つまり、今動画サイトで皆さんが楽しんでるのは「COVID-19が来る前に政策された作品」=「過去の遺産」を消費している状態だと言えると思います。

 

今はまだ「あれも観てなかった、これも見てなかった」で今まで見逃していた作品がたくさんあるかもしれません。でも、全部見終わってしまって新しい作品が今後共有されなくなってしまったら私たちは何をして過ごせばいいんでしょうか。

 

エンタメのLIVE感が一番出るのはゲームかもしれない

エンタメは本当に幅広くて、映画・アニメに限らず、お笑い、演劇、音楽・ライブ映像、スポーツ、格闘技…などなど本当にたくさんあります。しかし、COVID-19が突き付けた「そもそも他人と同じ空間に居ること自体が抑制される」と、多くのエンタメがそもそも根本的に成り立たなくなってしまいます。

 

なぜ私たちは今まで、高いお金を払い遠方まで遠征しホテルを予約してまでライブ会場や劇場に足を運んでいたのか?

それは、

  • 同じものが好きな人たちと同じ空間を共有する一体感
  • 音や映像だけではない熱気や匂いといった五感で受けることの出来る情報
  • 自分も声を上げて、体を動かしてリアクションが返せるインタラクティブ

それら全ての身体的刺激が私たちにとってお金を払う価値があるものでした。「その場所に行かなければ得られない肌感」が確かに存在していたからだと思います。

ライブ会場に行けない・行かなくても、ライブ映像や関連グッズといった映像作品にちなんだ副次的要素も含めて全てがエンタメだったんだなぁ。

 

しかし、そもそも外出できない・密集してはいけないとなった場合、一番五感を刺激し自分も参加できるのはもしかするとゲームなのかもしれないなぁと今感じています。

音と映像だけではなく、自分でキャラクターを動かすコントローラーの肌感や振動、ボイスチャットによる他者とのコミュニケーション、自分も同じ空間に参加しアクションが返せるインタラクティブ性。外出をしなくてもエンタメに必要な全てにある程度こたえられるのはゲームなのかもしれないなぁと。

 

ゲームはアングラだったのか?

昔からゲームが好きだった身としては「ゲーム好き=オタク」なイメージが常にありました。ゲームをしてると頭が悪くなる、ゲームはくだらない遊びで映画や劇団や音楽こそが崇高なエンターテインメントである、といった空気が常に周りを取り囲んでいたと思います。それはちょっとしたアングラな雰囲気でした。

でも、私はゲームも好きだし、映画も演劇も音楽もライブも全部好きです。他のエンタメと比較して貶めること自体がナンセンスな行為だと思っていました。

 

現在はゲームを取り囲む状況はずいぶん変わってきたと本当に思います。

www.sportzorg24.tv

実際のプロテニスプレイヤーがマリオテニスで競い合うなんていう番組が普通に成り立つなんて未来が来るとは本当に思いませんでした。(実際内容もすごくおもしろかったです。)

ゲームはデジタルなので(影響はもちろんあるでしょうが)前述したような在宅やリモートになったことで壊滅的な被害を受けにくく、ある程度制作が可能である点も既存のエンタメと比較しても大きなアドバンテージだと思います。

 

以前ゲーム実況という分野についても取り上げましたが、何となくアングラだったゲームがもしかするとエンタメの主流となる時代、もしかすると既に主流になっている時代が来ていると思います。

まとめ

  • COVID-19は既存のエンタメ制作現場へ壊滅的なダメージを与えた
  • 今は新規製作が見込めない=過去のエンタメの遺産を食いつぶしている状況
  • エンタメの価値は五感への刺激=ゲームはリモートで五感に応えられる
  • エンタメの主流にゲームがなる or 既になっているかもしれない

COVID-19が突き付けているのは既存= Old Normal を破壊し New Normalが台頭していく未来のように最近は感じずにはいられません。私たちが今まで当たり前だと思っていたもの、変わる、変わるかもしれないと言われながらずっと変わらなかったものが変わるきっかけになろうとしている気がします。